第15回定例研究会

8月18日に開催された第15回定例研究会は、EXPO2025の大阪外食産業協会のパビリオン「宴(Utage)」にて行われている国際学生インターンシップとの共同開催となりました。

宴では日本語がまったく離せない外国人インターン学生をスタッフに起用するとももに、国内外の留学生に外食産業における人材活用について学び、未来に向けたアクションプランをつくってもらう社会実験、「宴プロジェクト」に取り組んでいます。

そこで外国人適正雇用プラットフォームでもこのインターン学生たちに問題意識をなげかけ、10月9日の発表会に向けて考えてもらうセッションを実施いたしました。

今回のセッションではまず研究統括の鍋島から、外食産業における人手不足、それに対して積極的に推進してきた外国人活用の政策、そして直近に選挙において一つの争点となった外国人排除の議論について紹介し、その後2グループに分かれて討論を行いました。

討論において学生たちは人材不足の中で外国人活用を進めるのは必然的であることを理解する一方、ルールを守らない外国人に対して不安が募る市民感情も理解できるとして、それぞれの立場から様々な意見が出されました。

どちらか一方のみを正しいと主張する議論では問題が解決しないのは明白ですが、果たして「バランスのとれた」制度・政策を現実的に設計するのは可能でしょうか?

10月9日のインターンシップのフィナーレにおいてそれぞれ課題可決に向けた発表に取り組んでもらうよう期待しつつ、討論は終了ました。